テーマ:現代詩

富山県美術館では「瀧口修造/加納光於《海燕のセミオティク》2019」展が始まりました。オープニングに参加しました。

 為にする 俳句はしらず 初しぐれ     (加藤 郁乎)  句集『初音』から引きました。この句集は1998年の刊行。イクヤ―ノフ氏晩年の句が並びます。俳句とはなにか、というモチーフも近代俳句以来よく詠まれますが、『初音』にもかなり目立ちます。こちらは冬季の作ながら、「俳人に遠い人ゐる寒さかな」なんて作も。ともに凡庸な俳人を揶…
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リボーンアートフェスティヴァル、吉増剛造さんの「詩人の家」を訪ねました+出演した「放送大学」特別講義、9月28日に…

 刃を入れるべく 紅き林檎をぬぐひけり    (木下 夕爾)  詩人の木下夕爾は俳句も作りました。句作では久保田万太郎の指導を受けたこともあるとか。なるほど、よくわかる気がします。さりげない人事面を素材とした抒情句ですから。さて九月も半ばをすぎて、林檎の季節になってきましたね。  8月3日に始まり、9月29日まで…
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掛け軸を鮎の絵に替えました。美術品、ご覧ください+四季派学会の夏季大会は29日、ゲストは作家の島田雅

   黴(かび)の香に わかれて書庫を いでにけり      (久保田 万太郎)  書庫の蔵書が、梅雨の季節、黴の匂いを漂わせている、というのでしょう。こうした本は和本かな。劇作家で俳人でもあった万太郎、その家の書庫にはどんな書物が架蔵されていたのかなと想像します。句集はもちろんですが、江戸期の歌舞伎関連の版本などが多かったので…
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掛け軸を「雛人形之図」に替えました+国立新美のイケムラレイコ展、見応えあります

   原稿紙 まだ白のまま 桃の花   (森 澄雄)  森澄雄は、安東次男や金子兜太と同じ、加藤楸邨の結社「寒雷」の門下ですが、楸邨の端正な句風を一番ストレートに受け継いでいます。桃の花が咲いて季節は春、万事がモゾモゾと発動しだす季節ですのに、詩心は動かないのか、句を書こうとする原稿用紙は白いまま。わかりやすいですね(笑)。 …
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笠井叡ダンスの『高丘親王航海記』、完璧な出来映え+ジョナス・メカスさんが96歳で逝去

   うすれゆく 日和惜しまん 日向ぼこ     (長谷川 櫂)  句集『初雁』から。冬の陽ざしは貴重です。薄れてゆく陽射しを惜しむという感覚は、このところ雨がまるで降らない東京の冬でもよくわかります。昨日は曇天でしたが、今日はまた明るい冬の空です。  いきなり澁澤龍彦のポルトレと、彼の遺作にして傑作歴史ファンタジ…
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西脇順三郎アンバルワリア祭に参加+サントリー美「扇の国、日本」展は好企画です

   冬といふ しなやかな字を 忘れもし     (小津 夜景)  フランスはニースに在住の俳人小津夜景さんの句集『フラワーズ・カンフー』から久々の一句です。この句集、ふらんす堂主催の「田中裕明賞」を受賞しましたが、実に実にユニークな一冊。シュルレアリスムと東洋拳法と博物学と分子生物学がミックスされたような?摩訶不思議の世界。ポ…
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吉増剛造さん、11月以来の活動レポートです

   面白う 雪に暮れたる 一ト日かな      (高橋 睦郎)  睦郎さん、この句を師匠である安東次男さんに見せたところ、「面白う雪に暮れたり鼓せん」と添削されたとか。しかし睦ちゃん、「そりゃ安東さんなら鼓もさまになるでしょうが、僕には似合いませんよ」と当初のママにしたそうです。確かに「鼓」としたら、あんつぐさんの俳句になりま…
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