テーマ:美術

愛媛紀行(続)・大洲の臥龍山荘と少彦名神社(参籠殿)を訪ねました

 大いなるものが過ぎ行く 野分かな     (高浜 虚子)  台風19号、稀代の雨台風となったようで、各地での大河の氾濫、特に千曲川の堤防決壊による浸水を伝えるニュースには驚かされました。新幹線の車列が水没している!これも地球温暖化が生んだ惨状でしょう。虚子のこの野分の句は、雨よりも強風をともなう大きな台風が通ってゆく気配を詠…
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笠井叡さんの舞台「神々の残照」、壮観でした+世田谷美術館では小野二郎展、お見逃しなく!

 白牡丹 ひらきかかりて 暮れてをり     (長谷川 櫂)  初夏、梅雨になる前あたりの風景でしょう。牡丹の花の白さが夕靄のなかに映えるよう。櫂さんの第二句集『天球』(1992年)から引きました。初々しい情感が出ています。さあ今年もはや六月を迎えました。  5月25日(土)の午後でした。半蔵門駅で降りて、久しぶりに国立劇場…
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東博の東寺展、帝釈天像は見逃せませんぞ+府中市美のへそまがり日本美術、愉快でした

   乙鳥(つばくろ)や 小路名多き 京の町    (井上 井月)  信州伊奈の放浪俳人・井上井月(せいげつ)は江戸末期のひと。「乞食井月」と称され、最期は路傍に野垂れ死にだったそうですが、品のある佳句をたくさん残していて、芥川龍之介がファンでした。現在、『井月句集』は岩波文庫です。燕を詠んだこの句、確かに燕の視線からは、京の町…
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放送大学・特別講義「風狂」篇に出演します+掛け軸の絵師・川島草堂は熊楠の友人

  春たけぬ 蝶のもろ翅の うすきまま      (吉岡 実)  詩人の吉岡実さんの句集(没後出版です)『奴草』から。モンシロチョウの薄くて白い羽をイメージしての句でしょう。現代詩の世界では前衛派の吉岡さんでしたが、俳句の実作者としては、庶民の暮らしに哀歓の情を詠う作を残しました。今年の春ももうすぐ五月、というのに、このところ…
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永青文庫の石仏展、いいですよ+作家・宇江敏勝さんと室野井洋子さんのこと

  宵はやく やすむ水車や 春の水   (芝 不器男)  不器男の育った愛媛県の南予の松丸村には、水量豊かな広見川が流れているので、水車もかなりあったでしょう。春は夕方になると川の流れがゆるやかになるのか、水車が動かなくなった、という情景を詠んだもの。久々にご紹介する不器男の句ですが、やはり佳いですね。  先日、目白台の…
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西脇順三郎アンバルワリア祭に参加+サントリー美「扇の国、日本」展は好企画です

   冬といふ しなやかな字を 忘れもし     (小津 夜景)  フランスはニースに在住の俳人小津夜景さんの句集『フラワーズ・カンフー』から久々の一句です。この句集、ふらんす堂主催の「田中裕明賞」を受賞しましたが、実に実にユニークな一冊。シュルレアリスムと東洋拳法と博物学と分子生物学がミックスされたような?摩訶不思議の世界。ポ…
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2019年です、新年おめでとうございます+「博物館に初もうで」でした

 日記さへ 楷書で書くや 松の内     (永井 荷風)  荷風先生の日記といえば『断腸亭日乗』ですが、松の内はどことなく改まった気分ですから、文字は崩さないで楷書で書く、というのですね。平成最後のお正月を迎えています。  2019年を迎えました。新年おめでとうございます。このブログも歳末の慌ただしい時期に、…
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